今朝は特別な朝だ。 サッカーワールドカップの夜に放送開始の試合はいくつか観ていたが、午前放送開始の試合はとてもとても・・・と避けていたところ、今朝は運良く4時に目が醒めたのでそのまま階下に降りて日本対スペイン戦を前半14分から観戦。
同点引分とか言ってないで勝ち抜けようよ、とあっさり単純に勝ちに行く試合が観たいんだよと思っていたが、前半14分ですでに0-1でスペインの先制点が入っていた。
グループリーグの他試合を真剣にチェックしていないため、スペインがコスタリカから7点奪ったことは知っていても、かといって圧倒的に強くて、コスタリカが弱いのかといったらドイツに勝った日本がコスタリカには敗けたりと、「読めない」グループでこの先どうなる、というか最終戦でどうなるという日。
先制点は奪られていても、日本はよくセーブしていて、スペインの攻めあぐねも見えて、やっぱり(引き分け目指さず勝とうぜ)と思いながら観ていて、前半終了。
後半開始直後、2人選手交代した途端に、出たばかりの堂安選手が同点ゴールを決め、あまりのあっちゅーまに驚いていたが、逆転ゴールまでも速かった。
言葉は悪いが、わたしがよく知っていた頃の日本代表の考えてしまったり臆してまったり、フィールドで慎重が過ぎるような気配はまったくなく、普通に走って普通に攻めて普通に勝っていた。気持ちがいい。
自然体に実力のままに勝つ。世界の強豪にもう振る舞いは追いついている。素敵だった。
あれこれ心配しても首位突破だよ立派なものだ。 後半は、同グループのドイツ対コスタリカ戦で点数が動くたびに情報が流れてきて、スペインはこのままリーグ敗退の可能性もゼロではなかったりして、スペイン・サポーターは一喜一憂してたまったものではなかったろう。
日本も逆転が速かったので後半は忍耐を強いられたし、3点目も奪る気で攻めてる選手たちが眩しかった。
そしてゴールキーパーの権田修一選手。 はじめて「守護神」という呼び名にマッチした名キーパーだと思えた。
今まで強気のセーブを観せてもらってきたが、今日のスペイン戦でセーブしたボールを胸と腹に抱えたまま暫くシンと寝転がって抱いていたときの表情。
何を思っていたのか。 止めた、止められた、その安堵を信じられなくて実感しようとしてるんだろうか、それとも次が来てもまた止めるんだと自分を鼓舞しようとしてたんだろうか。想像もつかないけれど、あの呆然とボールを抱いたまま倒れて抱えていた姿と表情は
赤ん坊を抱いて真剣そのものの母猫をつと思い出してしまい まさに守護神と思いました。かっこ良かった。 どんなに大きな獣も、この命がけの獰猛な母猫にはいたずらに手をだせない・・・みたいなね、覚悟の静寂が美しかった。